2024年6月30日にテレビ朝日で放送された実写版ブラックジャック。
実写版のブラックジャックは実に24年ぶりということで期待爆高のドラマでした!(色々と破門を呼んだ部分もありましたが…)
今回は実写版ブラックジャック2024の感想と、ネット上の感想も一緒に語っていきたいと思います。
さらには原作エピソードもどの回を取り込んでいたのかも確認していきます。
ブラックジャック2024概要
テレ朝公式番組ページはこちら。
今年はブラックジャックの連載50周年記念とのことで、24年ぶりに実写化されたようです。
今回の特番のキービジュアルが漫画の文庫本と同じデザインになっていることからも原作リスペクトが感じられます!
今回のドラマ↓
漫画版(文庫)↓
原作リスペクト…というわけではありませんが、予告CMのナレーションがアニメ版ブラックジャックの声を充てていた大塚明夫さんなのも「わかってる感」があり、ポイント高いです!
※予告CMは非公開になりました。
実写ブラックジャック2024感想
時代設定は現代。スマホもばんばん登場します。
原作のエピソードを複数平行して進行しながら物語は進行。
はじめは原作1話にならって「医者はどこだ!」の最初のページからシーンが始まるので、知ってる人には「あ!」と思わせる作りとなっていました。
かなり丁寧な作り込みがされており、話しの進みは少しゆっくりめながらも冒頭から引き込まれる魅力がありました。
そして事前情報でも原作の要素をふんだんに取り入れているとのことだったのですが、原作リスペクトどころか原作のエピソードをツギハギしながらも、「医者はどこだ!」「獅子面病」をメインストーリーとして縦軸を作っているような感じがしました。
変にオリジナル要素を入れるよりは全然マシです。
先生の「それを聞きたかった(その言葉を聞きたかった)」が入っていたのがいいですよね!
使いどころをわかっているシーンで言ってくれました(*´ω`)
オペシーンはしっかりグロく、地上波ギリギリを攻める
こどもの腕を縫合するシーンですが、かなり攻めていました。
高橋一生さんの演技も緊張感が伝わってきてかなり良かったです。
そしてラストはタイトルで締め
ラストシーンはタイトルで締め!
続編を期待する声があがるほど完成度が高かったですが、いろんなエピソードを絡ませて1本の軸を作るシステムはかなりしんどそうです。
でも別のエピソードも観たい!という気持ちはかなり共感します!
ネットの感想まとめ
原作ファンが見ても「あのシーンだ!」「こんなエピソードあったね」と、ファンも納得の脚本だったようです。
しかし、ブラックジャック先生がピノコちゃんにバックハグをしたシーンは「先生はそんなことしない!」と少し荒れ気味。
また、「ドクター・キリコは自殺の手伝いはしない」と批判が集まっています。
そしてやっぱり終始つぶやかれていたのが、ドクター・キリコのコスプレ感がひどいという批判。
ドラマで使われた原作エピソードとの比較
今回のドラマ脚本を担当される森下佳子さんは、原作の現在鑑賞可能な全240エピソードをExcelにまとめて精査した上で、完成度の高いプロットを何パターンも作成したとか。
森下佳子さんは『JIN-仁-』や『おんな城主 直虎』を手掛けた脚本家さんなので期待度も高まっていました。
エピソード、というほどではありませんが原作の要素を取り込んだシーンをいくつかピックアップします。
ブラックジャックがカレーを食べる
原作では先生が度々カレーやレトルトカレーを食べるシーンがあり、今回は「クマ肉カレー」を作ろうとするシーンがありました。
術後にすぐ爆睡
手術した後すぐに寝るシーンも再現されていました。
ブラックジャックが手術後すぐ寝るのは「手術がうまくいった証拠」とピノコが話しているので、今回の獅子面病もみごとに完治しましたね!
メス投げ
見事なメス投げを披露してくれました!
原作でもちょこちょこメス投げをしていましたが基本的には悪人に向けて投げていたと思います。
ちなみにアニメ版では一切メス投げしなかったとの情報もあります。
第1話「医者はどこだ!」
今回はブラックジャック第1話「医者はどこだ!」を軸にストーリー展開。
こちらの原作エピソードは、とあるヨーロッパの成金じいさんの息子が事故で重傷を負ってしまう、というエピソード。
ただ、事故にあった息子は札付きのワルで周りに散々迷惑をかけてきた人間。
息子を治療するには同じ年代の男子の身体をそのまま移植しなければ生き残れないと知った成金じいさんは、仕立て屋で働いていた家族思いの優しい少年を無理やり死刑にして身体を移植させようとします…。
第111話「タイムアウト」
鉄骨に巻き込まれた幼児の四肢を切断して鉄骨から取り出し、後程縫合するという荒業をこなすエピソード。
ドラマでは…
ドラマでは腕だけ切り離して救い出したようで、ラストには元気になった男の子にピノコちゃんがお見舞いにきましたね。
第25話「灰とダイヤモンド」
自分の力で大金持ちになったおじいさんが他人を信用できなくなり、ついには資産(ダイヤモンド)を自分の身体に埋め込むため、ブラックジャックへ依頼。
しかしブラックジャックはおじいさんの身体にダイヤモンドを埋め込まず、すべてアクリルの玉を埋め込んだ。
埋め込まなかったダイヤモンドは老人ホームへ寄付するといったエピソード。
ドラマでは…
ドラマではほんの数分のエピソードでしたが、おじいさんに埋め込んだはずのピンクダイヤをブラックジャック先生が持っていたこと。
老人ホームに立ち寄っていたシーンの裏付けとなったエピソードでした。
第33話「獅子面病」
ドラマの重要人物になる松本まりかさんが「獅子面病」にかかる患者さんを演じます。
獅子面病は原作にもあるので、どれほどリスペクトや原作再現がなされているか期待です。
「獅子のような顔つき」になる病気を「馬の仮面」で隠すのはなんだかミスマッチなような気もしますが…。
何人もの医者が挑戦しても治療できなかった症状をブラックジャック先生は脳下垂体を切除することで、無事患者は病気を克服することができました。
ドラマ作中のシーン
特殊メイクはかなり気合が入っており、原作再現度がめちゃくちゃ高いです。
この顔で松本まりかさんの甘々ボイスなのがちょっとシュールでしたが…笑
そして術後…。
治ってよかったねー!という感想より先に「松本まりか顔ちっちゃ!」が浮かんできたのは僕だけじゃないはず( *´艸`)
ドクター・キリコもここまでしっかり髪の毛塞いでからカツラかぶればよかったのに…。
獅子面病エピソードにドクター・キリコは登場しない
原作の獅子面病エピソードにはドクター・キリコが登場しません。
とはいえ原作も1話完結形式のため、漫画でいうと十数ページで完結してしまいます。
獅子面病を治すために苦難する過程として、ドクター・キリコを登場させてエピソードを深堀りするのもアリだとは感じています。
はたまたドクター・キリコが登場するエピソードも取り込んでいるかもしれません。
ここはドラマを視聴して確認したいと思います!
93話「水とあくたれ」
水泳の才能があったもののマリー症にかかり泳ぐことができなくなった少年と、手術の影響で泳ぐことができないピノコとの関係を描いた少し切ない物語。
エピソードは使われていませんが、ピノコ出生に関してのシーンとして登場
おまけ 琵琶丸とヒョウタンツギ
座頭医師エピソードからはどろろの輸入キャラ『琵琶丸』がシンガーソングライターとして登場。
ドラマ作中ではライブハウスでギターをかき鳴らしていました。(竹原ピストルさん)
そしてマスコットキャラクターのヒョウタンツギも登場
なぜかこのワンシーンのみの登場で、再度この棚を映す場面ではいなくなっておりました。
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